ちゅるん

2018年2月6日死産の記録

痛い
これは,痛いか痛くないかと考えなくても痛い.
確実に痛いぞ

ラミナリアの痛みとは全然違う痛み.
ラミナリアが,「っっつ!」「っつっっっつ!!!!!!」だとすると,
陣痛は,「痛いぞおおおう!「おおおおおぉ!おおおううううう!」
だと思う.

そして旦那が来た.
「あ,お水買ってくるの忘れた,行こうかな」と買ってくれようとしたけれど
頼んだくせにそばに居てもらった.

ああ,安心.旦那を見ると安心した.

そして痛い痛い言った.身内がいると甘えが出るのか,すごい勢いで喋りまくった.
旦那はニコニコしながら
「大丈夫,大丈夫,痛いもんだよそりゃ」
「大丈夫,大丈夫,死にゃしないよ」
って・・・

この痛み知らないくせに!って言いたくなるような,神経逆撫でするようなことをいうんだけれど,それでもそばに居てくれて安心した.

そうしているともっと痛くなってきた.
痛い,
ちょっと痛い
痛い
ちょっと痛い
結構痛い
痛い
とても痛い
痛い
波みたいに,痛いとちょっと痛いがやってきて,それが大きくなってきた.
ひえー
って感じ
旦那に手を握ってもらった

「空がキレイだから見せてあげるから,ちゅるんっでおいで」
って空と旦那を見ながら眉間にしわを寄せながら言っていたと思う.

そうしているうちに旦那がもう少しで行かないといけない時間になってきた.
旦那がすごく申し訳ない顔していたのがすごく印象に残っている.
こんな妻を置いて仕事に行くなんて,どんな気持ちだろう,行きづらいよね・・・
旦那がかわいそうだった.
「大丈夫だから行って,大丈夫だよ」
って言いながら,このあとこの痛みを一人でたえるんだ,と思うと,
真っ暗な道を一人で進むような心細い気持ちになって,キュゥっと締め付けられるような感じがした.
でも決心しなくちゃ
ようし,頑張らなくちゃ

そう思っていたら,ぴゅーーーーーーーーーーーーっと,お尻からお水が出た・・・
破水!?

旦那がナースコールを押したら,助産師さんが2人来てくれた.
「おしっこみたいな,お水が...」
って伝えた.
助産師さんは多分私がこんなにはやく破水すると思っていなかったのか,
「おしっこでたのかな?」って顔をしてたが,お尻の水を確認して,「あ」っとつぶやいて
一人が走ってどこかへ行き.もう一人がついてくれた.

そしたらいきなり

ちゅるん!!!

え,ちゅるん!?
これはきっと!!!!

「なんか出た!!!!なんか出た!!!!」そう助産師さんに訴えたら,
助産師さんが私のお股を確認して,旦那を外に出し,
ベッドごと違う部屋へ移動した.

Posted by poyogami