産まれた

2018年2月6日死産の記録

分娩室に運ばれ,4人位の助産師さんに囲まれ,寝たままベッドを移動し,と放心状態のままされるがままになっていたら,先生が到着して,処置をしてくれた,

放心状態すぎたのか,何度か助産師さんに「大丈夫ですか?」って聞かれた.
産まれたと思うけれど,ちゃんと産まれたのか私にはわからないしどうにもできない状態で,
もう何がなんだか・・・

ほどなくして先生が,「産まれましたよ!」って言ってくれた.

ぶわっと涙が出た.
嬉しかった.
死んでいても,嬉しい,産まれた.

旦那が分娩室に入ってきた.
旦那を見てまた泣いた.

助産師さんが点滴をしてくれたり,漏れて痛かったり,
入院着の下すっぽんぽんにされたり,指輪を外したり,
おむつみたいなのをされたり,取り替えられたり...

その間,旦那と先生はエコーを見ていた.
おじいちゃん先生が入ってきた.

おじいちゃん先生が,「ちょっと子宮の中に組織が残っているからきれいにしようやあ!」と言い出した.
「ほうっておいても出てくるもんじゃけれど,きれいにしたほうがいい」的なことだった.

主治医の先生は,旦那に,「この費用もかかりますがいいですか?」と確認していた.
旦那は「お願いします」と言った.

私は,「痛いですか?」と聞いた.
痛い手術でもやるに決まっているのに聞いた
もう痛いのは懲り懲りになっていた.
おじいちゃん先生は,「寝てりゃおわるさ」と言ったので安心した.

それよりも私はとても高揚していた,
あかちゃんに会える!!!!
死んでいてもそれは大きな喜びだった.

旦那は仕事に戻っていった.

Posted by poyogami