入院前の診察

2018年2月6日死産の記録

病院に行った.
旦那が直前までそばに居てくれたけれど,
待っている間に仕事の時間になってしまって,一人に.

そして呼ばれて診察室に入ると,おじいちゃん先生と他にも4〜5人くらいいた
先生は,「まあ座りぃや」といって私を椅子に座らせた.
「今回は残念やったな,人間である以上15%はそうなるから,
今回はあんたのところに来てしまったというわけだな.
こればっかりはな,仕方ないんじゃ.」
って.
近所のおじいちゃんみたいに話すからすごいびっくりしたけれど,
そうか・・・って素直に心に入ってきた.
そしてまたメソメソ泣いた.

「もう,次の子のことを考えて,この子は残念だけれど,出してやらならん.
そして子宮をキレイにしてやって,次の子を迎える.もう次の子のためにやるんじゃ」

って言っていた.ああ,そうか,次の子か・・・

そしてどんな処置をするか説明を受けた.
旦那が言っていたこととほぼ同じだった.
うまくいけば二泊三日
産まれなければ1日,1日,増えていくとのこと.

「今日の午後から入院しにこいやー」
って言うんで,私は急なことにうろたえた・・・
結局,翌日の朝から入院ということになった.

「それから,生まれた子どもは,供養してやらなあかんよ.もう大きいからなあ」
って.

そのあと別室で看護師さんから入院の説明と,供養の説明が少しあった
その時,質問ありますか?って聞かれたので,
「産まれた赤ちゃんは見れますか?」と聞いた.
「いつでも見れます」って
それから,「赤ちゃんはどんな感じで出てきますか,
ばらばらになったりしますか,その場合はみれますか,
まだ,私はそうなったら見れるかわからないけれど,
主人は見たいそうですかできますか・・・」
ということも聞いた.

「殆どはきれいに出てくるけれど,
うまく出ないときは掻き出すので,
きれいにできない場合もあります.その場合でも見れます」
って.
私たちの希望にそう感じにできるんだなあと思った.

供養のことについては,赤ちゃんは火葬をすることになっている(法律で)ので,
役所に死産届を出して火葬,そんな手続きがあることをさらっと教えてくれた.
それはまたおいおいって感じだった.

その時,不思議な感じがした.
その時はぼんやりとだけれど.

12週から死産,人として供養する.11週まではそうじゃない.
何処かで線引をしないといけない,法律は.

供養をしたくてもできない人もいるだろう,
供養をしたくないけれどしなくちゃいけない人もいるんだろうな.
この世(お腹の外の世界)に存在していなくても人間として扱われているそんな時期.

一方,中絶も出来る時期.

お墓に入れることができるのに,名前は特にいらない.

そして,死産,火葬をすることが義務付けられている時期だけれど,
職場では忌引とかはない,(ちゃんと調べていないけれどおそらく)

死んでいるけれど,産まれていない.

不思議な不思議な期間.

この診察がおじいちゃん先生で良かった.
たんたんと話されたら壊れそうな心がもうぺっちゃんこになっただろうから.

このあとも,関わった病院のみなさんはみんなみんな素敵な人たちだった.
私みたいな流産した人へのケア教育もしているんだろうな

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Posted by poyogami